バナジウムと血糖値

バナジウムは、:カルシウムやマグネシウムと同じくミネラル成分の1つです。

原子番号は23。

多く含まれている食品には、藻類、ホヤ、エビ、カニ、パセリ、黒コショウ、マッシュルームなどがあります。

現在ある程度効果が確認されているものには、

  • ラットを使った研究でインスリンに似た働きをする(血糖値を下げる)ことが示唆され、糖尿病治療薬になるのではないかと注目されている
  • 理論的に、抗凝血薬の作用を強める(効果と副作用の両方とも)可能性がある

などが挙げられます。

 

バナジウムはさらにさまざまな研究がなされています。

バナジウムが糖尿病抑制効果があるとして、このバナジウムを含む地下水が健康食品の一種として販売されています。

なお、このバナジウムの糖尿病抑制効果には明確な裏付けがある訳ではなく、あくまでも「そのような説が発表された」という段階ですが、早くも多くのメーカー(大手清涼飲料水メーカーの一部も)がこれらバナジウムを含む地下水の販売を行っています。

なお特保の認可を得ない限り、食品に効果の表示はできません。

現在、ミネラルウォーターに特保の認可を受けた商品はなく、そのため「糖尿病抑制効果がある水」などと表示する商品はありません。

(表示すれば薬事法に抵触します)。

 

2005年の実験結果

中村学園大学の研究グループが行った2005年の実験です。

この実験では健康な若い女性(平均年齢21.8歳)20人に対して、血糖値を上げるような(動物性脂肪分の多い)食べ物を8日間にわたり食べてもらいました。

そして、そのうちの10人にはバナジウムが豊富に入っている天然水を食事と一緒に飲んでもらい、残りの10人にはバナジウムを含まない普通の水を飲んでもらったところ、

バナジウム天然水を飲んだグループの食後2時間後の血糖値が4分の3に抑えられたというものでした。

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